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2010/04/24

そのほか

疑是天上花 (うたがうらくはこれてんじょうのはなかと)


身まかる際に、未練にもあのようなことを言い遺して、
却って辛い思いをさせてしまったかも知れん。
だが、ああでも言わねば、そなたは後を追って来かねないと、
懸念したのは、儂の思い過ごしであっただろうか。

九泉とやらの下で待っておれば逢えるのか、
其れとも、時と所を変えてまた逢えるのか、
もう逢うことは叶わぬのか、
儂にはわからないが、もしも再び逢えるのならば、
そなたはまた、儂に仕えてくれるだろうか。

儂は斯様であるから、
人に仕えるなどということは勤まりそうにない。
其の上、どれ程そなたを想っているのかを、
気付きもしないで生涯を終えてしまうかも知れぬ。

たとえば今度は、男女を異に生まれたいなどとは、何故か願おうとも思えない。
再び斯様な想いに、生涯、胸を焦がしたとしても
そなたとならそれでよい。

それでも尚、儂に再び仕えてくれるだろうか。


人を戀い慕うとは、斯様なことだと、存じませんでした。

我が君が、類い稀な仁君であそばす故に、
三たびもお訪ね下さり、一度たりともお疑いにならなかったが故に、
其れら以外にも、理由を探しておりました。
すべての理由を挙げられなければ、
たとえ口が裂けようとも、申し上げてはならないと思っていました。
人を戀い慕うのに、理由など必要がない事に、気づくのが遅すぎました。

斯様に愚かなわたくしを、お許しくださいますでしょうか。
お許しくださるなら、どうかこの次もわたくしをお召し抱えください。

この次は、わたくしがお探ししたいのですが、
我が君は、再びわたくしをお訪ね下さる気がしてなりません。
せめて、努めて在宅いたしておりましょう。
もし昼寝などをしていても、どうか揺り起こして下さいますよう、
とこしえに、お待ちし申し上げております。


この想いは通い合ったのであろうか、
或いは、そうとも知らずに、亜細亜のどこかで既に相まみえているのか、
其れとも、まだ幾歳月を経ねばならないのであろうか、
天に咲くという蓮のうてなのような、かしこきあたりの外に、誰も知るべくも無い。


��ニ〇一〇年四月廿四日昭烈帝忌辰祀参加作品)

2010.04.24 疑是天上花・・・・・・「昭烈帝忌辰祀 2010」参加作品 本日24時間限定
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