おお三弟よ、留守居ご苦労であったな、
なになに、兄者との約束を守って、禁酒したとな、
それは殊勝じゃ、でかしたの、今宵は大いに飲もうではないか。
む、何じゃ、孔明殿?
お元気であったぞ。
いやこのたびの事、皆で怪しんだとおり、罠であったわ。
あの男、まるで絵から抜け出てきたような、
噂以上の美丈夫であったが、
あのような姑息な手段を用いようとするとは、
わしから言わせれば、まだまだ小童じゃ。
兄者はほれ、このようなお方じゃから、
卑怯な企みを信じようともなさらず、
それは堂々とお振る舞いになって、
わしは手に汗握りながらも、なんとも鼻が高かったわい。
む?何?そのことはよい?
孔明殿?
お元気であったぞ。
言うたではないか。
久々の酒で、もう酔いが回ったのか。
ぬ?
……お前、あいかわらず兄者のことは耳が早いのぅ。
あちらを発つときのことか。
それはだな、ここのところ見忘れていたのでな。
いやそのぅ、つまり何だ、
名残惜しかったのであろう、兄者が、孔明殿を、
なかなか離そうとならさらなかったのでな。
これ、そうずばりと言うな。
思い出すではないか。
どんな風……って……お前。
それは、ほれ、見慣れた、あんな具合じゃ。
ちと、面映ゆいぐらいであったのは事実だがな。
それから?
それからとは、何だ。
手を振り合って、別れて、こうして帰還して、酒を飲んでおる。
な……っ
ばかを申せ、何を言っておる。
なに、じれったい だと?
何がじれったいのだ。
むぉ?
いま何といった。
今一度いってみよ。
あ……。
兄者も孔明殿も、天下に名を馳せる大丈夫ではないか、
く……ちびる、などかわし合うて、どうなるというのだ。
どうもならんが?
そのほうが?
いっそ?
気が?
楽になるのではないか
じゃ……と……
。
わしが酔っているのか、わしの耳がおかしいのか。
いや、お前がやはり酔っ払っているのだろう。
兄者、一献召されよ。
居眠っておられず、何とか言うてくだされ、兄者。
なになに、兄者との約束を守って、禁酒したとな、
それは殊勝じゃ、でかしたの、今宵は大いに飲もうではないか。
む、何じゃ、孔明殿?
お元気であったぞ。
いやこのたびの事、皆で怪しんだとおり、罠であったわ。
あの男、まるで絵から抜け出てきたような、
噂以上の美丈夫であったが、
あのような姑息な手段を用いようとするとは、
わしから言わせれば、まだまだ小童じゃ。
兄者はほれ、このようなお方じゃから、
卑怯な企みを信じようともなさらず、
それは堂々とお振る舞いになって、
わしは手に汗握りながらも、なんとも鼻が高かったわい。
む?何?そのことはよい?
孔明殿?
お元気であったぞ。
言うたではないか。
久々の酒で、もう酔いが回ったのか。
ぬ?
……お前、あいかわらず兄者のことは耳が早いのぅ。
あちらを発つときのことか。
それはだな、ここのところ見忘れていたのでな。
いやそのぅ、つまり何だ、
名残惜しかったのであろう、兄者が、孔明殿を、
なかなか離そうとならさらなかったのでな。
これ、そうずばりと言うな。
思い出すではないか。
どんな風……って……お前。
それは、ほれ、見慣れた、あんな具合じゃ。
ちと、面映ゆいぐらいであったのは事実だがな。
それから?
それからとは、何だ。
手を振り合って、別れて、こうして帰還して、酒を飲んでおる。
な……っ
ばかを申せ、何を言っておる。
なに、じれったい だと?
何がじれったいのだ。
むぉ?
いま何といった。
今一度いってみよ。
あ……。
兄者も孔明殿も、天下に名を馳せる大丈夫ではないか、
く……ちびる、などかわし合うて、どうなるというのだ。
どうもならんが?
そのほうが?
いっそ?
気が?
楽になるのではないか
じゃ……と……
。
わしが酔っているのか、わしの耳がおかしいのか。
いや、お前がやはり酔っ払っているのだろう。
兄者、一献召されよ。
居眠っておられず、何とか言うてくだされ、兄者。